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御蔵山について

宇治市木幡地区の北端に位置する標高87.6mの小丘陵は「御蔵山(おくらやま)」と呼ばれています。
文禄3年(1594年)豊臣秀吉が伏見城を築いた際、その資材を格納する倉庫を設け、武器庫や米蔵を置いた所と伝えられています。
また、御蔵山は「御林山(ごりんやま)」とも呼ばれ、近世では幕府の直轄するところであり、朝廷や幕府関係の普請用材が出されていました。
御蔵山の名称は、御蔵入地の山という性格が地名の因になったものともいわれいます。


住職のご挨拶
ようこそ御蔵山聖天 宝寿寺(おくらやましょうてん ほうじゅうじ)へお越しくださいました。
現在の山主、三代目の小松昌玉でございます。
私たちの寺は、比叡山無道寺の澄光阿闍梨(ちょうこう あじゃり)によって大正9年(1920年)に開創された、天台宗延暦寺派の寺です。
「御蔵山」の山頂にある御蔵山小学校の正門前に位置し、心の安らぎを届ける場所として皆様をお迎えしております。
本堂に安置されている本尊の宝寿寺歓喜天像は、比叡山西塔樹王院(ひえいざん さいとう じゅおういん)より移されたもので、福徳成就の信仰があります。
ぜひ、お参りを通じて、穏やかな心と深い悟りを得ていただければ幸いです。 どうぞ、ごゆっくりとお過ごしください。
天台宗の教え
私たちは誰もが生まれながらに「仏の種(仏性)」を持っており、それに気づき、育てることで誰でも菩薩として生きることができます。悟りへの道は座禅や写経、日々の生活などあらゆる方法で開かれており、まずは自分自身が仏であることに目覚める(お授戒)ことが第一歩です。そうして自らが光り輝き、周りを照らす「一隅を照らす」人々が手をつなぎ合うことで、この世に素晴らしい仏の世界を実現していくことを目指しています。
(要約)
境内のご案内


きんちゃくと大根をモチーフに
本堂へ向かって歩くと、灯篭のデザインが一風変わっているのに気が付かれるかと思います。きんちゃく型の石を土台に笠石には大根の彫刻が施されています。
きんちゃくは財宝を、大根は生命力の象徴といわれており、香炉や本堂の屋根瓦、釣灯篭、欄間、鏡の背面など、境内の至るところにきんちゃくや大根のモチーフがあしらわれています。また、きんちゃく型をした手水鉢には、前後に大根のほかに左に蓑、右に鍵も掘り込まれています。
木造菩薩形坐像
宇治市指定文化財
宇治市指定文化財である宝寿寺の至宝、木造菩薩形坐像(もくぞうぼさつぎょうざぞう)は寺の開創にあたり、滋賀県の金勝寺塔頭の金龍寺より移された仏像です。金勝寺は湖南の龍王山(金勝山)にあり、かつては36の塔頭があった大規模な山寺でした。開基と伝えられる良弁(689~773年)は近江の出身で、東大寺の大仏造営に尽力し、東大寺の初代別当になった僧であります。

木造菩薩形坐像
<一木造・漆箔・彫眼・像高95.2cm・平安時代前期>
聖天さんのおだん
寺には、仏教とともに遣唐使により伝えられ、平安時代に団喜としてよばれた唐菓子「おだん」が今に伝えられています。これは菓子の元祖というべきもので、歓喜天の決まったお供えです。
現在は京都の和菓子屋さんで作っていますが、以前は宝寿寺で住職自ら作っていました。
蓮華をかたどる八つの渦巻をあらわすきんちゃく形に作り、中に丁字、白檀、肉柱などを入れた餡をつめて油で揚げた菓子です。
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